PAMM(パム)口座とMAM(マム)口座は違う?特徴や資金の流れを解説

2020年6月8日

pammとmam

2011年頃に流行りだし、一旦人気は落ち着いたもののまたじわじわとトレーダーの間に浸透し人気が上昇しているのがPAMM(パム)とMAM(マム)です。

ざっくり言えば資産を第三者に運用してもらう投資手法になります。

魅力的なシステムに感じますがメリットもデメリットもあるので、特徴や資金の流れをまとめてみました。

このページで学べること
  • PAMMとMAMの違いや資金の流れ(運用方法)について
  • PAMMとMAMの特徴やメリット・デメリット
  • PAMM口座やMAM口座がある海外FX業者

PAMM・MAMとは?

PAMMもMAMも投資用語できちんとした正式名称があります。

Percentage Allocation Management Module(割合分割管理モジュール)
MAM:Multi Account Manager(マルチアカウントマネージャー)

それぞれの頭文字から略称で呼ばれているのです。

PAMMやMAMはマネージドアカウントと言い、投資信託を海外FXですると考えると分かりやすいと思います。

基本的な仕組みは同じで投資家の資金を集めて、プロのトレーダーが取引の代行をして運用を行うという流れになっています。

PAMMとMAMの仕組み

もちろん通常は投資家によって投資金額が違います。

配当金は投資金額に応じて変わるので、「〇円出資で配当金〇円」と一律で決まっている訳ではありません。

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運用をしてくれるトレーダーはどうやって探せばいい?
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PAMM・MAM口座があるFX業者で紹介されているんだよ

プロトレーダーリスト

このようにリストから自分で選んで出資をすることが可能です。チャンピオンマサタロウさんは日本人のプロトレーダーですね。

業者を使わず個人で依頼する方法もありますが、詐欺や金銭トラブルのリスクがかなり高いのでおすすめしません。

違法の取引方法では?

第三者に運用をお願いするという形から、PAMM・MAMの違法性を疑う人も多いです。

正直なところ違法に当たるケースもありますが、きちんと条件をクリアした業者で利用すれば問題はありません。

規約

今の日本の法律では、金融庁に届け出をしていない個人・登録されていない業者がPAMM・MAMのサービス提供をすることは違法になります。

だから海外FXをおすすめする人もいるようですが、どこでもいい訳ではありません。

海外でもライセンスが必要になるので、PAMM・MAMのサービス提供をしている業者がきちんと取得しているかを確認してから利用してください。

PAMMとMAMの違い

仕組みは同じですが、PAMMとMAMには大きな違いがいくつかあります。

資金管理や取引の透明性に関係があることなので、よく理解してからサービスを利用するのがおすすめです。

資金を管理する口座

PAMMとMAMでは投資資金を管理する口座に違いがあります。

PAMM マスター口座で管理
MAM 自分の口座で管理

PAMMで資金を管理するマスター口座は、投資家だけしか資金移動をすることができない専用の口座です。

MAMの場合は自分の専用の口座で資金を管理するので、行われた取引の状況が反映されるシステムになっています。

権限の移動が違う

PAMMではトレーダーが委託した資金を使ってトレードが行われるので、発注の権利資金が運営側に委託されている状態です。

でもMAMは運営側がトレーダーの口座を使い直でトレードをするので、資金の委託はなく発注の権利だけが委託されていることになります。

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プロトレーダーの口座にお金を入れることはないんだな!
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もちろん!資金の管理方法が違うだけで、運用する人がお金を動かすことはまずできないよ

取引状況や結果の確認方法

PAMMとMAMには取引の履歴がリアルタイムで見れるのか、終了後に履歴や残高反映で確認するのかという違いもあります。

取引環境のちがい

どちらも紐づけをして自動取引という点は同じです。

PAMMではトレーダーの口座へ収益を紐づけ、MAMではトレーダーの口座へ取引と収益を紐づけするのでMAMだけが取引状況を確認できるようになっています。

PAMMではほとんど運用側で管理されていますが、MAMでは運用側のトレードが自動的にトレーダーの口座にコピーされるので取引の透明性が高くなっているのです。

★エントリーポイント
★取引手法やロジック
★運用中のポジションの損益

リアルタイムでこれらすべてが確認できるので、今回のトレードはちょっと利益が出そうにないなと思ったら途中で決済をして終了させることもできます。

PAMM・MAMのメリット

FXトレードの知識がまだまだ浅いという人でも挑戦しやすいのがPAMM/MAMです。

エントリーポイントの見極めや決済のタイミング、トレード手法などをプロの判断に任せることができるので自信がなくてもFXデビューが可能です。

認定トレーダーによる運用

PAMM・MAMのアカウントマネージャー(運用側)になるためには、業者側が指定した厳しい基準をクリアし審査に合格する必要があります。

誰でも簡単になれるのではなく、合格者・スカウトを受けた人のみです。

採用の図

もし全然知識も経験も実績もないトレーダーをアカウントマネージャーにしてしまうと、業者側に損失を被ったトレーダーから苦情がくるのは目に見えています。

だからこそ責任を持って厳しい審査をクリアした人だけを採用しているのです。

コストがかからない

PAMM・MAMにかかるコストは利益が出た時にだけ発生する手数料のみです。

一般的な投資信託では

・購入時の手数料(購入金額の数%)
・常に発生し続ける信託報酬(資産の1~2%)
・途中で決済する時の手数料(金額の数%)

が発生します。コストが色々とかかってくると抵抗がありますよね。

他にも似たような自動売買システムでは無料のツールもたくさんありますが、ツールの購入費やレンタル費用がかかるケースもあります。

トレーダーへの還元が大きい

資産運用を任せた場合、運用側に報酬として取られる分が多いイメージが強いです。

でもPAMM・MAMでは利益が出た時にしか手数料は発生せず、その手数料も平均で運用金額の15%~30%と良心的な設定になっています。

手数料設定

トレード成績がいいアカウントマネージャーほど手数料が高めの設定に、まだ実績が少ないアカウントマネージャーほど低めの設定になっていることがほとんどです。

手数料が15%~30%ということは、トレーダーが受け取ることができる還元分は70%~85%もあります。

【運用の例】

★投資家A:20万円
★投資家B:50万円
★投資家C:30万円

合計100万円の運用で15万円の利益が発生

【アカウントマネージャーの取り分】

★15%:22,500円
★20%:30,000円
★30%:45,000円

手数料が20%と仮定し、残り12万円を各トレーダーへ還元

【トレーダーへの還元】

★投資家A:26,000円
★投資家B:65,000円
★投資家C:39,000円

このようにいくら投資をしたかによって手数料を引いた金額から割合で各トレーダーに還元されるので、ひとりひとりへの還元金額には差があります。

PAMM・MAMのデメリット

安全性が高く自分のトレードスキルが関係ないシステムですが、デメリットもあるので考えなしに利用してはいけません。

どんな投資にもリスクがあるようにPAMM・MAMにもリスクはあります。

必ず利益が出る訳ではない

絶対に勝てると勘違いをしてしまう人もいるようですが、当然損失がでることもあります。

PAMMの場合は取引の内容が見れない発注権や決済権がないので、損失を食い止めるすべはありません。

MAMなら途中で辞めて損失を抑えることはできますが、知識と判断力が必要です。

PAMMでもMAMでもプロによる運用だったとしても、資産を減らしてしまう可能性があることは頭に入れておいてください。

出金が自由ではない

出金のルール

PAMM・MAMではポジションを保有している状態での出金ができないことがほとんどです。

一般的なFXトレードであれば、取引や出金のタイミングを自分で自由に決めることができますがPAMM・MAMではアカウントマネージャーの取引状況によって制限されます。

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このタイミングで出金したかったのに~

と思ってもできずに、残念ながら負けトレードという結果で資金が減ってしまったというケースも考えられることは覚えておいてください。

トレードが身につきにくい

MAMであればアカウントマネージャーの手法などの技術を勉強することができます。

でも完全にお任せ状態でブラックボックスとなってしまうPAMMでは、エントリーのタイミングやトレード手法などを勉強することができません。

トレードスキルを磨きたい時にはおすすめできないトレード方法です。

PAMM・MAMのシステムがある海外FX業者

トレーダーの間でトレード方法として知られるようにはなっていますが、どこの業者でもシステムが用意されているとは限りません。

2020年6月現在、システムが確認できているのは8社です。

PAMM・MAMがある業者

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GEMFOREXからHotForexまでは知っている業者だ!
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FXOPENもFIBOGROUPも日本から利用はできても、サービス強化はされていないから英語ができないとダメだったり使い勝手はあまりよくないんだよ

PAMM・MAMという名称を使わずに独自の表記方法になっている海外FX業者もあるので、システムの内容説明を見て判断してください。

PAMM・MAMについてのまとめ

スキルのある人に資産運用を任せたい人や、チャートが読めないという人には画期的なシステムであることが分かりました。

ただメリットもデメリットもあるのでよく考えて利用することをおすすめします。

最後に運用をスタートさせる前に、どこの海外FX業者を使うとしても確認しておいてほしい項目を3つお伝えしておきます。

①限定委任状に記載されている内容
②ロックアップ期間や出金に関するルール
③アカウントマネージャーのトレードスタイルや成績

ルールは業者・トレーダーによって違うので必ず事前確認をしておきましょう。